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最終更新日:2023.03.18

【逆効果】ヒートテックを着て運動してはいけない理由

サムネイル-ヒートテックを着て運動してはいけない

こんにちは!岐阜市のパーソナルジム『ゆきどけ』代表の近藤です。

 

寒いときの必需品『ヒートテック』

冬はもちろん春先の朝夜にも、一枚着るだけで暖かくて便利ですよね。

 

しかし、便利なヒートテックでも運動するときは脱ぐようにしましょう。

理由は、急激に体温を低下させて体調を崩す原因になるから。

 

そこで今回は、ヒートテックの仕組みに触れつつ、なぜ体調を崩してしまうのかを解説していきます。

 

最後までご覧いただければ、インナーウェアについて気づきが得られるかもしれません。

あなたのフィットネスライフに少しでも貢献できれば幸いです。

 

 

ヒートテックの仕組み

黒いファブリック

ヒートテックは『吸湿発熱素材』でできているインナーウェアです。

 

人は常に肌から水分を発散しています。

吸湿発熱素材はその水蒸気をつかまえて、繊維内で水に変えて吸収します。

繊維内で水蒸気が水に変わる際、『凝縮熱』が発生して暖かくなるというのがヒートテックの仕組みです。

また、その状態で肌と繊維がこすれると摩擦熱が起こりやすく発熱を促進します。

保温性にも優れており、熱を逃がしません。

 

ヒートテックのような機能性インナーウェアでなくとも、同じような作用は起こります。

その点、ヒートテックはより効率的に水蒸気を吸収して発熱しやすいように工夫されているのです。

化学繊維の配合率であったり、繊維を極細にしたり、摩擦を起こしやすいサイズ感などなど。

 

ヒートテックは吸湿と摩擦がミソ。

せっかくヒートテックを着るのなら、性能を出し切って効率的に暖かくなりたいですよね。

であれば、発熱させやすいジャストサイズの着用がオススメです。

 

 

ヒートテックの弱点

窓の水滴

ヒートテックの弱点は乾きにくいこと。

暖房の効いた室内や電車内でヒートテックを着ていると、ずっとジメジメして気持ち悪かった経験はないでしょうか。

 

ヒートテックは、39%ポリエステル:32%アクリル:21%レーヨン:8%ポリウレタンでできています。

この比率で吸湿発熱素材として機能し、身体を温めてくれます。

 

ただ、化学繊維の『レーヨン』は吸湿性と吸水性が高いため、発熱に貢献する反面乾きにくい。

また、汗をかいたりして一度濡れてしまうと、ずっと濡れた状態をキープしてしまいます。

濡れた状態では発熱作用は失い、機能性インナーとしての効果も無くなります。

 

ヒートテックは寒いときに役立つが暖かい環境では蒸れてしまう、意外と使いどころが難しいインナーなのです。

 

 

ヒートテックが運動に使えない理由

ランニング中の黒い服を着た男性

さて、本題です。

 

最初に、ヒートテックを運動時に着用すると、体調を崩す原因になるとお伝えしました。

それはなぜかというと、運動したときの体温変化とヒートテックがミスマッチしてしまうからです。

 

基本的に、人の身体は平熱を維持するようにできています。

 

体温が上がりすぎると熱中症になったり、下がりすぎると免疫力が低下して風邪をひいてしまいますよね。

そのため、発汗して熱を逃がしたり筋肉を緊張させて熱を生み出したりして、常に体温を調節しているのです。

寒いときに無意識でブルブルッと身震いするのは、それで熱を生み出しているんですね。

 

 

運動中の体温はどう変化していくのか

 

活動量が増えていくと、徐々に体温は上昇していきます。

 

そこから体温が上がりすぎないよう、発汗して『気化熱』によって体温は維持されます。

気化熱とは、液体が気体になるときに外部から吸収される熱のことで、この場合は汗を蒸発するために体温が奪われる格好ですね。

 

そして、運動を終えると汗と筋肉の放熱によって、徐々に体温は平熱に落ち着いていきます。

 

 

運動時にヒートテックを着ていたらどうなるか

 

活動量が増えていくと、ヒートテックの発熱も加わり、体温は急速に上昇していきます。

次第に熱を逃がすために発汗するも、ヒートテックに吸水されて体温の上昇は止まりません。

 

その後、体温がかなり上昇した時点で繊維の吸水力が飽和し、ヒートテックは徐々に濡れはじめます。

発熱効果は失われ、汗と濡れた繊維の気化熱によって、上がりきった体温が今度は急速に奪われていきます。

濡れた繊維は外気によっても冷やされ、もう活動による発熱では体温低下を抑えられません。

 

運動中から運動後まで体温は下がり続け、そのままでは平熱を下回ります。

 

ヒートテックを着てないときに比べて、体温がダイナミックに変化してしまうのです。

結果として、体温低下の振れ幅が大きく、汗冷えを引き起こしやすくなるのです。

 

 

まとめ

 

なぜ運動でヒートテックを着てはいけないのか。

例えるなら、お風呂上がりに濡れたままでいるイメージですね。

 

運動で着用するインナーウェアは、速乾性に優れたものを選ぶようにしましょう。

特に体調管理が大切な季節の変わり目には注意です。

 

以上、ヒートテックを着て運動してはいけない理由について書いてみました。

あなたのフィットネスライフに少しでも貢献できれば幸いです。

 

 

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岐阜市のパーソナルジム『ゆきどけ』

代表・パーソナルトレーナー 近藤寛

PROFILE

【逆効果】ヒートテックを着て運動してはいけない理由

近藤寛 ゆきどけ代表・パーソナルトレーナー

岐阜県岐阜市出身。体育大学スポーツ学科卒。在学中うつ病の運動療法を研究し、優秀論文賞を獲得。

二年次よりジムと医療研究機関にてトレーナー活動を開始し、サルコペニア等の治療にも携わる。

商社勤務とフリーランスを経て大手パーソナルジムに入社し、東京と浜松の店舗にて研鑽を積む。

2020年に『ゆきどけ』を開業。現在は10~80代までパーソナルトレーニングを日々提供中。

持病に苦しんだ経験から、健康的で持続可能な食事指導や運動指導に長け、関連資格も多数保有。

脂肪燃焼や筋肉増強のほか、健康増進やプロアスリートの競技力向上など、幅広いニーズに対応。

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